剛田マーケット

韓国ヲタクのつぶやき

カンヌで大賞受賞!「寄生虫(パラサイト)」を見てきた(韓国映画①)

こんばんは。じゃいこです。

 

少し前に友人の結婚式を兼ねて韓国に行ってきました!

韓国に行ったら必ず韓国映画を見てくる、というのが私の韓国旅行の定番になっていますが、今回ももれなく見てきました。

寄生虫(기생충 Parasite)」です。

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ちょうど韓国に行く直前にカンヌ国際映画祭の大賞であるパルムドールを受賞したというニュースを見て、必ず見に行かないと!と思っていました。

 

本当は細かい感想も書きたい!ところですが、

ネタバレは一切なしで

書ける範囲の感想だけ書こうと思います。

 

なので今回は

予告編とフライヤーからわかる情報

がメインです。

 

 

 

 

あらすじ

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“しあわせは分けあうほど 大きくなるでしょう?”

全員がニートのギテク(ソン・ガンホ)一家の長男ギウ(チェ・ウシク)が高額のアルバイト料がもらえる家庭教師の面接を受けるため、パク社長の家に足を踏み入れる。

そのことで始まった、ふたつの家族の出会いがとりかえしのつかない事件へと繋がっていく。

 

監督 ポン・ジュノ

日本では「グエムル-漢江の怪物-」(2006)で有名な監督ですが、「殺人の追憶」(2003)が韓国内で大ヒットを記録し、韓国の重要な映画賞である「大鐘賞」で監督賞・作品賞も受賞しています。ちなみに2作ともソン・ガンホが出演しています。

私は「グエムル」しか見た事がなかったので「殺人者の追憶」と「スノー・ピアサー」は近いうちにチェックしようと思います。

 

以下「寄生虫」映画フライヤーの監督コメントです。

寄生虫」は一緒に暮らすことの難しさに関する話だ。

そこからにじみ出る笑いと恐怖、悲しさの悲喜劇で、観客は全く違うふたつの家族に巻き起こる緊張感のある状況を見届けることになる。この映画が、観覧後にさまざまなことを考える機会になったらと思う。

 

 

出演者

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ソン・ガンホ

全員ニート家族の家長 ギテク

「ギウ やっぱりお前には計画があるんだな」

職業も計画もないが、人がよく、のんきで、家族を愛している。

 言わずと知れた韓国の名俳優。ヒット作にも多数出演しています。最近だと「タクシー運転手」での演技が話題になりました。

・代表作

「シュリ」JSA」「殺人の追憶」「大統領の理髪師」「グエムル」「義兄弟」

「観相師」「弁護人」「密偵」「タクシー運転手」

 

ジャン・へジン

全員ニート家族の母 チュンスク

「金はアイロンよ 金がしわを伸ばしてくれる」

やることなすこと全てがうまくいかない旦那と暮らしてきたからか、ギテクよりも迫力があり、どっしりとしている。

 今回の映画で初めて知った女優さん。映画出演は4作で、舞台出身の方のようです。

 

チェ・ウシク

全員ニート家族の長男 ギウ

「父さん 僕はこれが偽造や犯罪だとは思っていないよ」

四度目の大学入試に失敗し、ニートとして過ごしてきた長男。友人に頼まれ、高額の家庭教師ん面接を受けに行って家族の希望の星となる。

 私の中ではドラマ「サム・マイ・ウェイ」の弱虫マザコンお医者さん役のイメージがかなり強かったです。今回はその弱虫キャラがいい味を出していました!

ちなみに「新感染」にも出ています。

 

パク・ソダム

全員ニート一家の娘 キジョン

ブラックボックスを私と一緒に開けませんか?」

美大に落ちてニートとして過ごす。家族の中で一番現実的でしっかりした性格で、どんな時でも堂々としている。

 初めて見た女優さん!と思っていたら以前観た「ベテラン」にも「王の運命」にも出演されていました。今回はかなりインパクト大。予告編2の“自己紹介ソング(?)”がクセになります。

 

イ・ソンギュン

グローバルIT企業のCEO パク社長

「一線を越えてくる人間が一番嫌いなんだ…」

有能で会社を自らの力で立ち上げ、美人の妻とかわいい娘と息子もおり、あらゆる面でギテクとは対照的な家長。

ボンゴレ ハナ」(ドラマ「パスタ」) のイメージが強いイ・ソンギュンさん(「YG宝石箱」の元ネタはこの人です!)。「コーヒープリンス1号店」や「白い巨塔」などドラマでも活躍しています。

ネタバレになってしまうので、今回の映画でつけられたあだ名は日本で公開されてからお伝えします。言いたい。

 

チョ・ヨジョン

パク社長の妻 ヨンギョ

「私って人を信じられないタイプでしょう よく知ってる人の紹介以外は」

パク社長の妻。シンプルで純粋な性格のため、他人を信じやすいが、肝心の本人はそれに気がついていない。

韓国の教育テレビ「ポポポ」の歌のお姉さん役で有名になりました。これと言った代表作はなく本人も「女優をやめようと思うことがあった」と話していましたが、今回の「寄生虫」が間違いなく代表作となりました。

 

チョン・ジソ

パク社長の娘 ダヘ

ギウが家庭教師をすることになったデリケートな思春期真っただ中の高校2年生。

 

 

チョン・ヒョンジュン

パク社長の息子 ダソン

ダヘの弟。変わり者で落ち着かない小学校3年生。

 

 

イ・ジョンウ

パク社長の家の住み込み家政婦 ムングァン

「奥様 梅エキスを飲みませんか?緊張が解けますよ」 

長いあいだ家の主のようにパク社長の家で働いてきた家事のプロ。

 名わき役の女優さん。「ミスターサンシャイン」「知ってるワイフ」「サム・マイ・ウェイ」とここ最近の人気ドラマに連続で出演しています。

今年のお正月に公開された「マルモイ」では超クセが強い済州島出身者の役でした。

今回もすごかった…

 

 

ネタバレなしの感想

映画の大きなテーマは「貧富の格差」や「家族」と、昨年パルムドールを受賞した日本の「万引き家族」とほぼ同じです。

でも表現の仕方が全く違っていました。

もちろん監督個人の違いもありますが、表現方法の違いから“日本と韓国の違い”が垣間見られたのが個人的に興味深かったです。

じわっと心に染み入って、いい意味でのもやもやがあった「万引き家族」に対して、喜怒哀楽(笑えるシーンも多かった)すべての感情を詰め込んですごい速さで心に刺さってくる、でも終わったらなぜかすっきり感がある「寄生虫」。“似ているようで違う”日韓の文化や感情表現の違いが同じ題材だからこそ、顕著に表れていました。

 

細かい感想が言えないのがもどかしいですが、

超おもしろいです。

とにかく日本での公開が待ち遠しい!

日本で公開されてから、ネタバレありの感想をあげようかなと思っています。